プロローグ

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――これは、運命の神様のちょっとした悪戯か何かだろうか。 静寂に包まれた空間。 そこには、全くと言っていいほどに人気がない。 まぁ、ここはオンボロアパート二階の、正真正銘の俺、雨水岬(少々女顔)の部屋なのだから人がいなくても当然なんだが…。 そこからが問題だ。 そんな部屋には俺と、そしてソラという美少女(一応は、俺の彼女という事になっている)だけで二人っきり。 しかも、お部屋は適度に薄暗く、窓の外には綺麗な夜空にお月さま、さらには月光が二人を照らす、といった破滅的なくらいにグットなシュチュエーション! そんな中、互いの瞳を見つめ合う男女二人。 何故、このような状況になったのか。 まるで記憶の断片が砕け散ったかのように、思い出せない。 ただ分かる事は、今のこの状況は非常にまずい、という事だけ。
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