真夜中の闇で

4/4
前へ
/4ページ
次へ
震える口を、何とか動かして、 「…け」 目の前の口が止まる。 「ど、け!」 はっきりと口にした瞬間、目の前の口元がつり上がった。 そして… 「!!」 目が覚める。 辺りは、暗い。 息が、荒い。 (え…?) ゆっくりと体を起こす。 何の問題もなく動いた。 部屋の電気をつける。 何も変わりない光景が広がっている。 しかし、私の頭の中にははっきりと、今までの出来事が記憶されていた。 そして耳の中には、 『我は、いつでもお前のそばに居る。』 あの時の言葉が、はっきりと残っていた…。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加