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震える口を、何とか動かして、
「…け」
目の前の口が止まる。
「ど、け!」
はっきりと口にした瞬間、目の前の口元がつり上がった。
そして…
「!!」
目が覚める。
辺りは、暗い。
息が、荒い。
(え…?)
ゆっくりと体を起こす。
何の問題もなく動いた。
部屋の電気をつける。
何も変わりない光景が広がっている。
しかし、私の頭の中にははっきりと、今までの出来事が記憶されていた。
そして耳の中には、
『我は、いつでもお前のそばに居る。』
あの時の言葉が、はっきりと残っていた…。
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