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両足…いや、体全体が…
「動かない」のではなく…
何か、無数の腕のようなもので、「押さえつけられている」という事実に…
(?!嘘…)
途端、体中からスウっと、血の気が引いていった。
足が、ガタガタ震え出す。
そう、震える事は、出来たのだ。
(何…何で…?)
その時の私は、恐怖のせいで、半ばパニック状態になっていた。
と、突然目の前に、スッと白いものが浮いた。
(?!)
呆然とする私の前でそれは、ユラリユラリと揺れながら、次第にひとつの形を作っていった。
顔も体も白い布で覆われ、唯一口元だけが覗いている、人の形を…。
不意に、その口が動き、何か言葉を紡ぐ。
しかし、
(コイツが原因だ!)
反射的にそう確信した私に、その言葉を聞く余裕はなかった。
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