1671人が本棚に入れています
本棚に追加
「…まったく、困った子ね。」
数日後、リヒトはパソコンを見つめクスリと笑った。
モニターには一枚の写真が添付されたメール。
そこにあったのは、最愛の人の隣で幸せそうに笑うミユの姿だった。
“アタシはもう迷いません。”
その言葉にリヒトは涙を滲ませた。
それはどんな愛の告白より力強い…ずっと聞きたかったミユからの【告白】だった。
「幸せになんなさいよ、あんた達…。」
それから彼は涙を拭き、滲んだアイメイクを直すと背伸びをした。
最初のコメントを投稿しよう!