26人が本棚に入れています
本棚に追加
数日間の出張が明けたある日、私は出社した。
朝の簡単な会議の後、内線が鳴る。
上司のひとりであるK氏からだった。
ちなみに彼は社長の業務を補佐する役割で、当然社長室への出入りも頻繁な人である。
「○○君(私のこと)、ちょっと来てもらっていいかな?」
すぐに向かったのだが、なぜか彼はニヤニヤしている…
「○○君って、月曜定時過ぎてから何してた?」
「確か残業して、九時半ぐらいに退社しましたけど…」
「帰った後、××さんとはご飯とか食べに行ったの?」
「いいえ、まっすぐ家に帰りました」
悪い予感はしていた…
新人の××さんは、仕事があまり早くなく、遅くまで残る事が多い。
入ってまだ二か月やそこらの人を一人で会社に残すのはあらゆる意味で良くないので、私は自分の仕事が溜まっていたのもあり、その前の週の金曜と明けた月曜、遅くまで二人で残った。
まあぶっちゃけ、月曜のは占いを頼まれたので会社で皆が帰ってからやってあげてたので遅くなったのもある。
で、まあ私は火曜から数日間出張に行き、帰って来たら、
規制事実化していたと…
最初のコメントを投稿しよう!