精神的凌辱

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数年前の年明け早々の出来事。   仕事も休みだったし、特にやることも無いので私は近所の喫茶店で絵を描いていた。   ちなみにそこの店は同人屋ばかり集ることで有名な店で、ひどい時は客の約半数がお絵描きに興じていたりする。   そんな中、   「よお、兄ちゃん。学生さんか?」   60そこそこぐらいの、どこにでもいそうなおっさんが私に話し掛けて来た。   「いえ、会社員です」   私は視線を合わせず簡潔に答えた。   「おお、学生に見えたよ。絵、上手いなあ。悪いけどひとつ頼まれてくれないか?」   「…」   彼は私の返事を待たずにこう続けた。   「12~13歳くらいのさ、こう…陰●の生えはじめぐらいの女の子を描いてくれよ」   (´・ω・`)うわぁ…この人アレだ…   とりあえず私は、   「この店で他に描いてる人達の方が上手ですよ」  と、親切に教えてあげたのだが、   「いやいや、俺は兄ちゃんに描いてもらいたいんだよ」   (´・ω・`)口説いてどうする。 あと各テーブル観察してのかよ…   私はきっぱりと言ってやりました。   「いいですけど」   男は度胸、何でも試してみるものさ(笑)。
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