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私はつい成り行きで返事してしまったわけだが、
そのおっさんは、どうやら私もそっち系の趣味があるらしいと判断してしまったのか、
それともその手の話が世界中の人に喜ばれるとでも思っているのか、
自分のロリでペドな性癖についてお話しをしはじめた。
私は絵に集中していたのでそれほど詳しくは聞いてはいないが、イリーガルな体験の話もしていたんじゃないかなあと。
私がとりあえず話を合わせて、
「タイとか行ってみると規制が少ないんじゃないですか?」
と言ってみると、おっさんはわかってないなと言わんばかりの顔で
「日本人じゃないと意味が無いよ」
と言ってからまた真性のド変態に相応しい武勇伝を頼んでもいないのに、むしろ聞いてさえいないのに続けた。
そんなこんなで描きあげた絵を見せたらよほど嬉しかったらしく、私に千円札を一枚手渡すと、今夜これで×××をするという旨の聞くに堪えない喜びの感想と共に去って行った。
痴漢に遭った女の人の気持ちが少しだけ理解できたような出来事だった。
異端な性癖を持つ人が幸せになることは、社会の安全を脅かす事とイコールで結べるわけで。
それを忌々しく思う反面、可哀相だとも思った。
あくまで少しだけだが。
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