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薬が抜けるまで具合が
悪くて起き上がれなかった。
目が覚めても目を開けて
天井を見てぼーとしていた。
あの男達が私に言った言葉が
耳に蘇る。
ただ涙が流れる。
私はたくみサンの手を握った。
『‥‥ともか?おはよ。』
私の手を握り返してきた
たくみサンが私を見た。
『‥おいで。』
たくみサンは泣いてる私に
気付いて私を抱き寄せた。
私はたくみサンに抱きついた。
『‥怖い夢、見ちゃった。』
私は笑った。
『‥よしよし。』
私の頭を撫でながら
たくみサンは私を抱きしめた。
『‥たくみサン、
今日家にいて平気なの?』
『平気だよ。気にすんな。』
少し、時間が経ってから
たくみサンは誰かに電話を
かけにリビングに行った。
私は眠くなってきて
ぼんやりする意識の中で
たくみサンが話す声が聞こえた。
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