―アイツと彼女―

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『そうだよー』 『しょっちゅう見るよ。』 『あー、本当?』 私は具合が悪くて 話をする気力もなかった。 『どしたの?機嫌悪いの?』 『具合悪いのー、今帰るトコ。』 具合悪いんだよ! 窓開けててさむぃんだよ! 早く帰らせろよ!! 本当、この時そう思った。 そんなたわいもない 会話の最中にもアイツの ケータイは鳴っていた。 『あっ、これメール!』 『モテる男は大変だね~。 ぢゃあねー!』 『あっ!あぁ…またな!』 アイツのケータイが鳴ってても 私には関係ない―‥。
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