明け方の夢

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…あれ?祖父さん?   ああ、これは…夢だな。 祖父さんなら、随分前に死んでるし。   何? 庭に何かあるの?   いや、そんな風に引っ張らなくても、庭くらい自分で行けるって。   一緒に来いって? 解ったよ、昔みたいに手を繋ぎたいんだね。 じゃあ、行こうか。   久しぶりだね。 祖父さんが居なくなった頃は、俺はまだ3つだったっけ。 もうすっかり大きくなって、背も祖父さんを追い越しちゃったよ。   ん? 急に止まって、どうしたの? 今度は何? 何にも無いんだけど。   …ここを掘れって事?   解った、解ったから。 祖父さん、そんなに振ると首がもげるよ?   あっ、どこ行くの? まだここに居てよ。   何?良く聞こえない。   『………、……。』 …PPPPP🎵PPPPP🎵 うるさいな、聞こえないだろ💧 何だこの音、何か目覚ましみたいな… 目覚まし?!     「PPPPP🎵PPっ(ガチャッ)」   …んあぁぁ…5時か…起きなきゃ… それにしても変な夢だった。   明け方の夢…か。 正夢も逆夢も両方アリだけど、最後の「頼む」って、何を?   ま、今考えても始まらない。とりあえず出勤しよう。
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