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『僕』は車に乗り込んだ。
飲酒で捕まったら
どうしよう…
なんて考えながら
音楽の音量を
大きくする。
『僕』は深く考え込まない
ように言い聞かせながら
夜道を走り抜ける。
団地に近付いてくると
音楽のボリュームを
落としていく。
車を静かに止めると
ゆっくり下りる。
今日は誰か
起きてるのかな…?
淡い期待を胸に
家を見上げる。
真っ暗だ。
玄関の入口の明かりだけは燈っている。
『僕』は鍵を開けると
息を潜ませて
扉を開けた。
小声で呟く。
「…ただいま」
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