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家に着いたら車のエンジンを切る。
車から下りてゆっくりと家を見上げる。
二階建ての可愛らしい洋風の家。
これが『僕』の家。
人生の半分以上を使って払わなきゃいけないローンと一緒に手に入れた家。
明かりの消えた玄関に
ゆっくりと近づく。
二階の部屋も全部
明かりが消えている。
音を起てないように、
そっと扉を開く。
靴を脱いで歩きながら
服も脱いでしまう。
下着になったら
お風呂のスイッチを入れよう。
そこまでしたら
ようやくソファーに
腰掛ける。
『僕』の孤独な時間だ。
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