1766人が本棚に入れています
本棚に追加
『僕』は黙り込んだ。
正直なところ
このまま同じ毎日を
繰り返すだけの人生なら
何の魅力も感じない。
人とは違う人生を
送りたかった。
ただの自己満足なのかもしれないが…
「太く短い人生」
ってヤツの方が
カッコイイように思えた。
『僕』は煙草を
吸いながら
宙を眺める。
そして男に呟いた。
「それも、ありかもしれませんね」
男はポケットから
黒い名刺を取出した。
「誰にも相談しては
いけないよ。
もし、答えが出たなら
この番号に連絡してくれ」
『僕』はその後、
誰とも会話を交わす事
もなく居酒屋を
後にした。
最初のコメントを投稿しよう!