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正直、『僕』は
家に帰るのが嫌だった。
扉を開けて
最初に飛び込む景色。
散乱した靴と
積み重ねられた荷物。
深い溜息をついて
靴を脱いだ。
服を脱ぎながら
お風呂のスイッチを
入れる。
酔いがまわって
体が重い…。
ソファーへ向かい、
積み重ねられた荷物を
どけて、座る場所を作る。
何の音も聞こえない。
部屋に響くのは
冷蔵庫の音だけ。
『僕』は明かりもつけずにソファーに座り込んだ。
心の中に渦巻くのは
孤独感
と
虚無感
気付けば僕は
携帯に手を伸ばしていた。
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