混沌

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男の声は静かに響く。 『僕』の気持ちは 不思議と落ち着いていた。 男は言った。 「明日また話せるかい?」 『僕』は答える。 「それじゃ今日と同じ場所で…」 それだけで話は終わった。 電話を切ると『僕』は再び 孤独な部屋に沈んでいく。 どうしてなのか分からないが 『僕』は命を売った事に対して 何の後悔も恐れもなかった。 酔いのまわりきった体は ひどく重くいつのまにか 『僕』は深い眠りに落ちていった。
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