疑念

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『僕』は仕事場に向かって車を走らせていた。 すれ違う車の中を 覗いて人々の顔を 観察しながら。 時計を見ると もう9時。 普段より遅いペースだ。 少し車のスピードを上げて急ぐ。 頭の中から昨日の事は 消え去っていた。 ただのタチの悪い冗談に からまれただけ。 そんな風に考えていた。 『僕』は仕事場に着くと すっかり頭の中は仕事の事で いっぱいになっていった。 さあ…今日も変わりのない 退屈な1日が始まった。 『僕』は深呼吸をして 仕事場へ入っていった。
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