1766人が本棚に入れています
本棚に追加
『僕』は仕事場に向かって車を走らせていた。
すれ違う車の中を
覗いて人々の顔を
観察しながら。
時計を見ると
もう9時。
普段より遅いペースだ。
少し車のスピードを上げて急ぐ。
頭の中から昨日の事は
消え去っていた。
ただのタチの悪い冗談に
からまれただけ。
そんな風に考えていた。
『僕』は仕事場に着くと
すっかり頭の中は仕事の事で
いっぱいになっていった。
さあ…今日も変わりのない
退屈な1日が始まった。
『僕』は深呼吸をして
仕事場へ入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!