疑念

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あっという間に 時間が過ぎていく。 耳障りな周囲の雑音を 聞き流して集中する。 仕事をしていても 眠りにつこうとしても 煙草に火をつけても 心に吹くのは 渇いた風。 最近、頭に過ぎる事。 昔の記憶。 何も怖いものなんかなくて 何にも縛られる事もなく ただ、ただ 自由な時間を楽しんでいた時代の記憶。 戻れない事なんか 分かってる。 自分の背負うモノ。 その重さも分かってる。 だから余計に 『僕』は昔の事が 眩しく思ったんだ。
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