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「オラオラオラァァア!!頭を出しやがれ!!この雑魚共ぉぉお!!」
ズカズカと
そして、鬼神の如く
振るう拳―――
回される脚―――
飛び掛かる人を
薙ぎ倒す
薙ぎ払う
その真っ赤な髪を靡かせ
拳の中に在る“力”をふるう
青年の名は《三谷原優》
入学ホヤホヤの高校1年
その彼が殴り、蹴り飛ばしているのはこの学校の最高権力者。
《高3生》
いささか過大評価し過ぎだと思われるかも知れないがそうではない
この《私立首都西高校(しりつしゅとにしこうこう)》
は○○組進学率が最高と言うある意味有名な学校
そんな学校の内定の決定した3年は先生より強大な権力を保持しているのだ!!
三谷原「アチャアチャアチャァァァア!!」
それを全く気にしないこの青年。ある意味勇敢―――いや、無謀なのか――
三谷原「出せやぁぁあ゛!!」
きっと後者であろう
「や、やべぇ!?真城(ましろ)さん呼んででこい!!」
此処までやられては流石に敵わないと判断したヤンキー共は身を退く
が―――
三谷原「逃げんじゃねぇぇえ!!」
赤髪の鬼神、三谷原は逃しはしない!!と言わんばかりに殴り、蹴る
「ぶるぅぅわ!!――」
「ぐはっ―――」
吹き飛ぶ人。人。人。人
宙を舞う姿は些か物理法則を無視している気もするが…―――
三谷原「ダダダダァァァア゛!!!」
目を瞑ろう
赤髪の鬼神――三谷原優は突き進む
恐れ等皆無。躊躇等皆無。
握り拳の中には圧倒的力があると信じて居るから―――
重ねた努力は裏切らないと望んで居るから―――
突き進む
いつか自分が尊敬したあの人に追い付きたいと願うから
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