長男 秀

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―ピンポーン 玄関のチャイムが鳴る。同時に秀は理性を取り戻した。 「ほら紗由姉お客さん来たから出てよ」 「いいわよ、そんなの」 「よくないから、早く」 「ちっ」 紗由は舌打ちをして玄関に向かう。 秀は一人キッチンで自己嫌悪に陥る。自身を勃たせながら食器を洗う自分が虚しくなってしまう。
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