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蕾
涙こぼしても汗にまみれた笑顔の中じゃ
誰も気づいてはくれない
だからあなたの涙を僕は知らない
絶やすことなく僕の心に灯されていた
優しい明かりはあなたがくれた理由なき愛のあかし
柔らかな陽だまりが包む背中にポツリ話しかけながら
いつかこんな日が来る事も
きっと きっと きっと わかってたはずなのに
消えそうに咲きそうな蕾が今年も僕を待ってる
手のひらじゃ掴めない風に踊る花びら
立ち止まる肩にヒラリ上手にのせて
笑って見せたあなたを思い出す 一人
ビルの谷間に埋もれた夢もいつか芽吹いて
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