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僕はここにいる
あいつと出会ったのはもう10年以上前になる。あのときのランドセルはちゃんと壁に飾ってある。
黒いはずなんだけど段々色あせて来た。でも猫との思い出は色あせることはない。ずっと僕の心の中に。
今日みたいな夏の訪れを感じるような日は猫のことを思いだす。太陽がさんさんと降り注ぎ、そよ風が心地よかった。
僕は青年になった。あの日は少年だったが、僕も成長した。今でもランドセルを持って公園にいく。
ランドセルを置いといたらいつかまた猫が来ると思ったから。
まわりから見たら、ちょっとした変人だな…。
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