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もう清掃活動を始めてだいぶたった。今では挨拶をしてくれる人。顔なじみになった人がたくさん増えた。 そして、掃除の仕方も上手くなった。   相変わらず猫は段ボールに入っていた。しかし僕は猫に近づくことはしなかった。僕と猫の間になにか大きな壁を感じる。   その壁を知ったのは最近のことだ。あの猫には「友達」がいた。まだランドセルが似合うようなかわいらしい少年。   まるであの頃の僕のようだった。毎日毎日、その少年は猫に話をしていた。内容は自分の夢についてだ。   いつの時代になっても僕のような少年はいるのだな。
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