序章

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序章

排ガスを出す 沢山の車 緑が失われる この世界 人間は 欲にまみれ 空を見れば 昔の住んだ星空は もう見ることすら ままならない 私は 無表情で 窓から 見下ろすの いつもみる病室の白い天井が 何故か 悲しくて 辛くて 痛くて ふと 窓から見えたのは 若い少年たち 楽しそうに笑いあっている しかし その笑いは ひどく醜いものだった 若い少年たちは 1人の少年を囲んで 虐めていたのだから 少年たちは 笑いながら 少年を痛めつける 誰も 見向きもしない 何て この世は醜いのだろうか ベッドに寝転がっていた体を 無理やり起こさせ 静かに呟いた 「………………醜い世界」 と 彼女はゆっくりと窓から見えた 空を眺めた
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