僕の名前は…

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僕は… あの世界の存在という器は無くしたが。 どうやら姿と言う名の… 形はまだ保っているようだ―――。 僕は自然と彼と… ―――シンジ君と初めて出会った時の歌を口ずさんでいた…。 「ふふ。 歌はいいね。 歌は心を潤してくれる… リリンの生み出した文化の極みだよ―――。」 僕と似た口調で誰かが喋りかける―――。 僕とは… 違う世界に居た僕だろう―――。 「やあ。君はどんな彼に出会ったの…?」 僕は僕に話しかけた……―――
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