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―――ミストの家から歩いて数分。
「おお…」
ラグナが思わず声を漏らす。
「少々荒れてますが。どうぞお好きに使って下さい」
牧場だった。
どこから見ても完璧な。
木製で雰囲気のある家、澄み切った小川、木陰にあるベンチ、そして畑。
そして今はそこらで桜が咲き誇っていた。
「はい、クワです。これあげますから。
一生懸命に畑を耕して下さいね」
「何からなにまでありがとうございます」
「いえいえ。
……それにしてもすごい荒れちゃってますね」
畑の方へ歩いていくミスト。
その時
ピカッという音と共に畑に何かが現れた。
「モンスター…?
ミストさん、下がって!」
「は、はい」
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