まずはプロローグ

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「グルル…」 人によく似たタイプ、いわゆるゴブリンという種族だ。 モンスターは二人を見つけると剣を構え、真っ直ぐに向かって来た。 敵意を向けられている事は確実だ。 (反射的にモンスターの前に出てしまったけれど……武器が無い…!) 「ラグナさん、クワが使えます」 ラグナの背中にくっついているミストが言った。 (ク、クワか…) しかしやるしかない、ラグナは思った。 「ガァッ!」 剣を振りかぶるモンスター。 「えぇいっ!」 ラグナはそれをクワで受け止め、押し返す。 そしてモンスターがバランスを崩したところにおもいっきりクワを振り下ろした。 「てやぁッ!」
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