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「ガッ!」
クワの直撃を喰らったモンスターは光りになった、そして空へ溶けていく。
「ハァ…ハァ…(倒した?)」
「わぁ…凄いですね、ラグナさん。
何か剣術でも習っていたんですか?」
背中からひょっこり顔出すミスト。
「いえ、だから記憶が…」
「あ、そうでしたね」
「……」
ラグナは俯いて黙っている。
「…ラグナさん?」
「僕は…モンスターを殺してしまった」
「あぁ、そのことなら大丈夫です」
ミストが微笑む。
「…へ?」
「そのクワにはタミタヤの魔法がかかっていますから。
魔法がかかっている武器でモンスターを倒しても、死なずに『始まりの森』に帰るだけなんです。
光になって飛んでいったでしょ?」
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