第零回

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今からおよそ一八○○年前、中国は大乱の時代であった。大漢帝国は衰退し、外戚・官宦は権力を恣(ほしいまま)にし、天下は乱れに乱れた。この混乱に乗じ、涼州の雄・董卓(とうたく)は帝都洛陽を制圧。更なる暴政は断末魔をあげる漢帝国にとどめをさした。 この董卓の暴挙に対し各地の諸侯は反旗を翻す。名家袁家の嫡男・袁紹を盟主とした反董卓連合が結成され、連合軍は虎牢関の戦いに勝利し帝都洛陽へと入城する。しかし、洛陽はすでに董卓によって焼き払われ、董卓らは皇帝を連れ出し長安へと遷都していた。 連合はいったん目的を達成したとして解散となり諸侯らは自らの領地へと帰還した。
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