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「“血”っスか…」
「そう。“血”♪」
退き気味の絞耶に対して、少女の方は高揚を抑える様に言葉を口にする。
「貴方の“血”って、濃厚なのにアッサリしていて、絡み付く様な風味の中に癖にある様な刺激があって…。もう、最高の気分になれるのよ♪」
と、まるでキマってしまってる人の様に人の血の感想を言う少女。
血の味を言われても何も嬉しくない…
「と、言う訳でアンタ。私の物になりなさい!」
「嫌だ」
当然の反応をしただけだったのだが、少女は青筋を立てた笑みを絞耶に向けた。
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