542人が本棚に入れています
本棚に追加
(ヤバイな…。見つからない内に──)
──パキン!
足元に視界を落とすと、折れた枝が足の下にあった。
どうやら小枝を踏んでしまったらしい。
絞耶は足下に向けた視界をゆっくりと少女がいた方に持ち上げる。
だが、其処には少女の姿はなくなってしまっていた。
(い、居ない…?)
「誰をお捜しかしら?」
(!?)
真横の方から聞こえた声に驚きながら振り向くと、眼前を黒い何かで覆われたと思う頃には、オデコに強烈な激痛と強い衝撃に脳を揺るがされながら、絞耶は数メートル吹き飛ばされた。
最初のコメントを投稿しよう!