星下の縁

5/16
前へ
/128ページ
次へ
「──な、なにひやがる!?」 脳震とう及び痛みのせいで、言葉ははっきり喋れない。 「あら。生命力はゴキブリ以上ね」 「ゴキッ!?」 「ま、何でも良いか」 そう呟きながらバットを何処かにしまうと、代わりに果物ナイフを取り出した。 (こ、殺される!?) 逃げようと試みるが、足にキテいるようで立つ事が出来ない。 「無駄よ。私の天誅君・乙伍号をモロに食らったんだから。立つのは不可能よ」 (まぁ…、そりゃそうだろうな…) そう思いながら少女を見上げる。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

542人が本棚に入れています
本棚に追加