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笑みを浮かべている少女の姿は、月の光となびく絹のようなしなやかな漆黒色の髪により、不思議と恐怖より綺麗だと言う思いに包まれた。
「痛みは一瞬だから♪」
(一瞬で、死ぬのか…!?)
そんな事を思っていると、急に意識が薄れ始めた。
「あ…れ…?」
その呟きを最後に、絞耶の意識は暗闇に沈んだ。
「あぁ…。真面目に死んじゃったかな?」
と、少女はぐったりとしてしまった絞耶を足でつっつく。
当然ピクリともしない。
「……仕方が無いな」
少女は口にしながらため息を溢した。
「でも、貰うモノ貰ってからね♪」
そう口にする少女は、可愛らしい無邪気な笑みを浮かべていた。
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