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ユミルは眠っている間に寝汗をかいた。すると、左の腋の下から、男女の子供が産まれた。
両足が互いに交合し、息子が生まれた。これが凶悪な巨人たちの種族だった。 時を同じくして、ユミルと同じように、溶けた氷から巨大な牛
『アウズンブラ』
がうまれた。
このアウズンブラの乳房から流れる乳を、ユミルは食物としていた。
アウズンブラは塩分を含む氷を舐めていた。
その氷の中から、神々の祖先である逞しいブーリが生まれた。
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