零崎春識の人間堕落

過去

わたしの名前は春日 連（かすが れん）。
自分で言うのも悲しいけど、ごく普通に平凡に、それでいて幸せな女子中学生だ。

「ね、朝のニュースみた？」
「ニュース？寝坊したから見てないよー」

友達の夜子がやや興奮気味に、話し始める。

「近くに通り魔が出たらしいよ！」
「へー。近くってどこ？」

通り魔か…やれやれ、被害者はかわいそうだな。

「ええっと、藻川公園近く」
「ふーん…って、え！？」

藻川公園って…家の近くじゃん！！怖っ

「どうして早く言わないのよー！
休んだのにっ」
「えええ！？そんなこと言われてもっ！」
「クララの馬鹿っ！もう知らない！」
「なぜハイジ！！？」

そんな漫才を繰り広げ、HRに突入。
先生が短く済ませ、さあつまらない授業の始まり。
もちろん寝る準備は万端である。
だってつまらないんだし、つまらなくしてる先生が悪いさ！とか思いながら、わたしは深い眠りについた。