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なんかもう靴が可哀相です。
「御姉様方は全滅なようで……。次、貧相なそこの娘」
「(貧相だと?この髭面おやじ)は、はい」
悪口を心のうちにしっかりと閉じ込め、シンデレラは靴に足をいれました。
後ろで「履けるわけないわ」と言う声を聞きながらうっせーよ脱落者どもがと思っていました。
ぴったりでした。
しかも靴が割れました。
大臣は引きながらも顔をぱぁっと晴らせました。そしてシンデレラの手を掴みます。
「やっと見つけたっ!王子の花嫁っ!もう歩かなくてすむし給料増えるぅっ」
悔しがるお姉さんたちの方を振り返り、シンデレラはざまぁみろと微笑みました。
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