16人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
むかしあるところに、シンデレラという可哀相な少女がいました。
いつも意地悪なお姉さんたちに苛められ、自由はありません。
「シンデレラ。私たちはお城の舞踏会に行ってくるから。ちゃんと掃除して洗濯して、留守番してるのよっ!?」
「は、はい……」
粗末な服を着たシンデレラは目に涙を浮かべ、頷きました。
「じゃぁ、いってくるわ」
家のドアがバタンとしまりました。
「なんだコノヤローっ!!」
シンデレラは持っていた雑巾を満身の力で床に叩きつけました。
雑巾が吸い取っていた水分が飛び散りました。
最初のコメントを投稿しよう!