隣りの君に嫉妬する

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「一将さん…?」 人間になったカシスと暮らす事になって1週間が経とうとしていた あれから大変な事が沢山あったけど、今は落ち着いて仲良く一緒にくらしている 僕は通っている学校からマンションに帰って、部屋に入ろうとした時 マンションの隣りに住む一将さんを見つけた 彼は獣医をしており、僕の憧れの人だ(僕は獣医を目指しているんだ) 「空音か、久し振りだな」 口数が少なくてシャイな部分もあるけど、大人っぽくてカッコイイ 「そうですよ!もう1週間近く逢ってないですもん」 獣医という仕事柄、一将さんは隣りの部屋に居ない事もしばしばあった 「仕事がな、なかなか片付かなくてずっと病院の方にいたんだ」 「そうでしたか!でも頑張りすぎて体壊しちゃ元も子もないですからね、ちゃんと食べて寝て、頑張ってください!」 僕が真剣に一将さんの心配をしてたのに 「…くくっ」 なんかおかしなこと行ったかな? 一将さんに笑われてしまったよ 「…お前も頑張れよ」 僕の頭をポンポンと叩いて一将さんは部屋へと帰っていった 「…やっぱりカッコイイなぁ…」 僕がポヤーンと一将さんの部屋を見ていると 「ん?誰がカッコイイって?」
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