隣りの君に嫉妬する

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「そんなの愚問だよ」 なんでカシスはこんな質問を今更してくるのか分らないけど 「僕は今とっても幸せ」 カシスの綺麗な瞳を見て僕はそう答えた 「…そっか。」 目を思いっ切り逸してカシスはそう言った この時はカシスの気持ちに全く気付かなくて 目の前に置かれた とても美味しそうなオムライスを口にした 「空音が幸せならそれで良いはずなのに…」 空音の幸せはアイツが側にいる事なのに なんでこんなに苦しいんだろ なんでこんなに寂しいんだろ ねぇ空音 俺のこの気持ち ぎゅってして 癒してくれませんか? カシスの声はか細くて誰にも届くことはなかった
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