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ふわりと良い匂いと暖かさが僕を包んだ
「やっぱりココにいたんだね」
一将さん家の玄関の前でまた僕はカシスに抱き締められた。
「カシス?」
でも前回とは違う
もう逃げない。
有りのままのカシスを受け入れてあげる
「空音がどっか行っちゃうから、探したんだ…」
抱き締められててカシスの表情は見えないけどその声は震えていた
「おれ、空音に嫌われたんだと思ったらどうしたら良いか分かんなくて」
むしろ逆だ。
僕がカシスに愛想尽かされたんだと思ってた
「オレには空音しか居ないのに」
「ごめんね、でももう大丈夫だから…一緒に帰ろ?」
なんだかいつもと違った弱弱しいカシスは犬っぽかった
「とゆうことで一将さん、お邪魔しました!」
僕とカシスが一将さん家を後にしようとすると
「きみ…!」
一将さんがカシスの腕を捕らえた。
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