不思議な薬

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何を思ったのか僕は小瓶から錠剤状の薬を1つ取り出し、窓から見える朝日に掲げてみる 「なんの、薬だろ…?」 と言うより、夢に出てきた薬が現実にある事に驚きなんだけど 凄く怪しいこの薬を小瓶に戻そうとしたのに… 「わんっ」 ぱくり とカシスが食べてしまった 「か、カシス!吐いて!食べないで!」 いかにも怪しい薬を愛犬に食べられて焦る ヤバい薬だったらどうしよう! ぱたり 「…え」 カシスはその場に倒れた 「…う、そ…」 ピクリともしないカシスに気が動転してくる 「や…嫌だよカシス!死んじゃダメだよ!」 揺すっても声をかけても動かない 「僕、カシスがいなくなったら、どうすれば良いのさ!」 ふと右手に持っている小瓶に気付く 「この薬のせいで…!」 小瓶を振り上げ叩き付けようとした その時 目の前が真っ白になった
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