不思議な薬

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「カシスが…光ってる!?」 一瞬、眩い光で目が眩んだものの、少しずつ慣して目を開けてみるとカシスが光っていた 「くぅぅぅ…」 カシスが苦しそうに身を丸め唸っている カシスは生きていた! とっさに光っているカシスを抱締めた 「カシス!カシス!」 僕は繰り返し愛犬の名を呼んだ カシスが少しでも安心できるように… 僕が少しでも落ち着けるように… 「く、お…ん…」 必死にカシスに抱き付いている僕を誰かが呼んだ気がした だけど目をギュッて瞑ってカシスに抱き付いているから誰か分らない 「空音!」 「カシ、ス…?」 ヤバい、何故か意識が遠のいて行く 光輝く真っ白な世界で、僕を抱締める誰かがいた。 「君は…」 僕はそう言って意識を失った 君は… カシス…?
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