果て

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果て

太陽が逃げた朝 別れを惜しむかのように 空が涙を流した レクイエムを歌う風 縦横無尽に駆け巡り 胸の傷を撫でていく この大地の果ての果てに 今私は立っている 花は美しく 虫は懸命に 無の心は神の力を知り 両腕を広げる 全てを受け止めて 全てを受け入れて 戻ってきた太陽 挨拶をするかのように 真っ赤になってあちらへ向かう
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