†第1話

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学校への道をとぼとぼと歩いているとなんだかいつもと違う事に気づいた。 辺りに人の気配がない。 いくら早いといっても、もうすぐ7時になる。 普通なら通勤のサラリーマンや散歩をする人。 小学生なんかもいるはず…。 「人が…いない?」 声に出すことで改めて確認する。 ぼーっと辺りを見回していると近くを二つの影が通り過ぎようとしていた。 普通の人には目にも止まらぬ速さだったにも関わらずその影を人間だと判断し声を張り上げた。 「待って!?」 今出せる精一杯の声でその二つの影を呼び止める。
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