第一章

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  ここは白雪の町にある、グラルフ国を治めているお城。   使用人達は、明日の夜に控えているパーティーの準備の為、忙しそうに城内を駆け回っている。   各国から現国王、次期国王など、近い将来歴史に名を残す者が沢山集まる、大きなパーティーだ。     「今日こそ白雪は来るんでしょうね」   広い静かな部屋で聞こえる女の人の威圧的な声。   「そ…それがまだ行方がわからないままでして… 申し訳ございませんお妃様!」   初老の男性が慌てた口調で答える。   「今年のパーティーも何人の次期国王が白雪目当てで来ていると思ってるの?」   「早急に探し出しますので!」  
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