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「久し振りだな白雪。随分綺麗になったじゃないか!」
「お世辞が上手いんだから!
丁度アップルパイが焼けた所なの。どうぞ入って。」
白雪は照れながらそういうと一見恐そうなおじさんを家の中に招き入れる。
「白雪~…待っていたのってこのおじさん?一体誰なの?」
「おじさんはお城を追い出されて、行く当てがない私の為に、この家を建ててくれた人なのよ。スパルさんって言うの。」
白雪から客人の正体が聞け、不信感が解かれた小鳥。
「へ~!スパルのおじさんって見かけによらず優しいんだね!」
「あんまり怒らせるようなこと言うと照り焼きにするぞ!ガッハッハ」
「白雪~…助けてぇぇえ」
この世の終わりのような表情を白雪に向けながら、助けを求める。
「うふふ。おじさん、あんまり怖がらせないであげて。」
「冗談だよ!
それより白雪。城で例のパーティーが明日の晩開かれるらしいぞ。
町ではお前のことを城の使用人達が必死で探している。」
「…私を?」
白雪は全く意味を理解することが出来ないでいた。
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