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「アリス!起きて!」
体を揺すられ目を覚ます少女。
「あ…お姉さん…」
アリスと呼ばれた少女はゆっくりと体をおこす。
「なかなか起きないから心配したのよ。
早く帰らないとお母さんに怒られちゃう!」
辺りは日が沈みかけ、茜色に染まった空が木々の隙間から見え隠れしていた。
「あの女の人は一体…
手から光が出て…それで…
ダメだ…そこからよく思い出せないわ。
夢だったのかしら。」
ボーっとしながらアリスは呟く。
「夢じゃないわよ。貴女と私は近いうちにまた逢うでしょう。
貴女に逢うのを楽しみにしているわ。」
耳からではなく、アリスの頭に響く声。
また、近いうちに…
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