第一章

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  「アリス!起きて!」   体を揺すられ目を覚ます少女。   「あ…お姉さん…」   アリスと呼ばれた少女はゆっくりと体をおこす。   「なかなか起きないから心配したのよ。 早く帰らないとお母さんに怒られちゃう!」   辺りは日が沈みかけ、茜色に染まった空が木々の隙間から見え隠れしていた。   「あの女の人は一体… 手から光が出て…それで… ダメだ…そこからよく思い出せないわ。 夢だったのかしら。」   ボーっとしながらアリスは呟く。   「夢じゃないわよ。貴女と私は近いうちにまた逢うでしょう。 貴女に逢うのを楽しみにしているわ。」   耳からではなく、アリスの頭に響く声。   また、近いうちに…  
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