ありがとう

5/7
前へ
/69ページ
次へ
「疑問系?(笑」 忠『んは(笑 笑った!笑った!』 忠義は『よいしょ!』なんて言いながらジャングルジムを登ってくる。 「ねぇ!?」 忠『ん?』 「どうしてココに居るの分かったの?」 忠『……偶然…。』 忠義の表情が分からない。でも、声は切なげだった。 忠義はジャングルジムのてっぺんに到着すると、私の隣に座って、手を握った。 忠『…でも、必然。』 私は「ん。」と短い返事をした。忠義の優しさが伝わる。 忠『お前は誰を愛したってえぇ。でも、俺が好きなんは変わらんから。』 忠義は私の目を見て『好きや。』と言った。 「知ってる。」 忠『おん………。』 忠義の頬は淡い外灯の光りだけでも赤のが分かった。 「私には忠義が必要だよ。」 と呟いた。 忠『知っとる(笑』 「(笑 本気で側に居てほしいと思ったの。」 忠義は私を見つめたまま、話しを聞く。 「忠義、今日…疲れてるから、メールしても会えないだろうなって思ったの。」 忠義は再び泣き出す私の頭をポンポンしながら『おん。』と呟く。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

261人が本棚に入れています
本棚に追加