二人の自衛官

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二人の自衛官

真っ暗な樹海の上空に一機、ハーキュリーズが飛んでいた 暗い機内に赤い暗視照明が灯る。 機体が高度300メートルになった所で後部ハッチが開き、降下地点を示すランプがグリーンに光った。 次々と隊員が機体から真っ暗な機外に飛び降りる。 飛び降りると同時に強制的にパラシュートが開き田辺一等陸曹は衝撃を感じた。 降下から着地までの僅かな時間で仲間の位置を確認した。 集合地点に近づく様にパラシュートを操作しようとした時、突然の突風にあおられ、大きくコースをそらせてしまった。 物凄い勢いで木々がせまる。 田辺は足をクロスして木に当たる面積を最小現にした。 バサバサと枝を折りながら地上まであと1メートルという所でパラシュートが枝に絡まり、田辺は宙吊りなって止まった。 田辺は焦らず自分の体と装備をチェックした。 異常は無いようだ。 サスペンダーに付けたハーネスのバックルを解除してパラシュートを外し地面に着地した。 無線で状況を知らせ様とも思ったが個人携帯の無線機では精々500メートル程しか電波が届かない。 「この密林じゃあな……」 辺りを見回し、地図を出そうとした時、200メートル程離れた所からバサバサと枝を折る音が聞こえた。 「仲間がいたようだ……」 田辺は音がした地点に向けて歩き出した
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