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「調子…」
燈依がぼそっと呟いた。
「悪いみたいね。あの時の夢でも見た?」
あぁ…やっぱり分かっちゃうんだぁ…
「…分かっちゃった?」
「伊達に長く友達やってないわよ?」
そんなこんな話をしていたらもう学校に。
私はこの学校に来て、唯一の心の支えの燈依が同じクラスで安心した。
――…‥
「おはよーうっ!!」
「おはよ。」
「あーっ!!夕季、燈依おはぁ~!」
教室に行くとみんな挨拶を返してくれる。
それが嬉しかった。
傷を隠す為にリストバンドをしてても何も言わなかった。
それから他愛も無い話をしてたら、先生が来た。
異様に皆ザワザワしてる。
「(あれ?今日って集会…?明日って休みだっけ…?)」
トン、カサッ…
私の列の一番最後に座ってる燈依からみたいだ。
『今日、転校生来るんだって。忘れてた?』
「(え…嘘……聞いて無かった…)」
「こぉーら!!喬木!!」
「あ…は、はいっ」
「廊下に立ってなさい。」
びっくりしたぁー…
皆がくすくす笑う中私は廊下に出た。
「(あれ…?)」
「風間君。入りなさい。」
担任の声が掛かった。
が、彼はいない。
「風間君…?まぁたいないか…」
また?
問題児なのかなぁ…
「ふぅ…ってあれ…?」
学校にある、大きな樹。
樹齢何百年という木らしい。
そこに、金髪の髪の毛がとても映える。
私は凄く気になって…
無我夢中で樹によって行ってた。
各教室はホームルーム中
先生達の話声に
私の足音
あなたとの出会いは
この樹の下で
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