金髪の君

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「え…あ…風間くんっ!」 私は走ってる時に風間くんを呼んだ。 「雪って呼んでよ!んでなに?」 「雪くんなんであんな所に…」 「眠かったから。」 彼は走りながら、クール…そんな感じにシンプルかつ笑える返答を返してきた。 くすくす笑ってると、なーに笑ってんだ、って言われてでこピンされて、少し痛かった。 走ったらそんなに長くない道程を行ったので早く教室に着いた。 「すみませーん、遅れました~」 そう言って雪くんは、教室に入って行った。 もちろん私は立たされてるので廊下に。 そしたら、中から雪くんの声がした。 「喬木さんは俺をここまで連れてきてくれたんですよ」 雪くんが、先生に向ってそんなこと言ってる。 先生が出て来て、教室に入りなさい。そう言って教室に入って行った。 私も後ろの扉から入った。 ……あ。 一番端の列の三番目、私の席の前。 そこで雪くんが笑って手を振ってた。 その顔に不覚にもドキッとしてしまった。 スタスタと自分の席に寄って座った。 雪くんは私の方を向いて 『近くで良かった』 そう言って微笑むと、前を向いて先生の話をキチンと聞いてた。 私は…その時トキメキを感じた。 だけど、私は… 恋愛というモノにトラウマがある。 秀… 私は大勢の中の人だった…?
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